1. HOME
  2. ブログ
  3. 外車(輸入車)は税金が高いって本当?

外車(輸入車)は税金が高いって本当?

外車(輸入車)の税金が高いと言われる理由について

車を購入する際に気になるのが維持費ですが、間違っていますが「外車(輸入車)は税金が高い」と言われることがよくあります。

これはかつて、外車(輸入車)は排気量と車重が大きい車種が多かったため、税金が高かった時代があり、その考え方が今でも残っているためだと思われます。

自動車税は排気量に、自動車重量税は重量に応じてそれぞれ課税されますので、昔は外車(輸入車)は税金が高くなりがちでした。

しかしながら、近年は外車(輸入車)も排気量が小さくコンパクトな車種も増えてきましたので、国産車に比べて税金が高いと言うことは全くありません。

国産車と比べた外車(輸入車)の税金について

では、実際に国産車と外車(輸入車)の税金を比べてみたいと思います。

例えば、フォルクスワーゲン・ゴルフトヨタ・カローラ・スポーツを比べてみます。

排気量はそれぞれ1.2Lターボで、ゴルフは最大出力:105ps(4,500~5,500rpm)、最大トルク:175N・m(1,400~4,000rpm)、カローラスポーツは最大出力:116ps(5,200~5,600rpm)、最大トルク:185N・m(1,500~4,000rpm)となっており、スペックはほぼ同じです。

それぞれの税額は、ゴルフは自動車税: 30,500円、自動車重量税:36,900円に対して、カローラスポーツは自動車税:30,500円、自動車重量税:36,900円で、同じ税額になります。

このように、ゴルフもカローラスポーツも同じ排気量で、重量も1.5トン以下ですので、税額も同じであるのは当然です。

また、自動車を取得する際には環境性能割という税金が、燃費性能に応じて車両価格の0~3%課されますが、ゴルフの場合、ディーゼルグレードで0%、それ以外では2%、そしてカローラスポーツでは1%それぞれ課されます。

従来、自動車を取得する際には自動車取得税が課されていましたが、消費増税によりこれが廃止され、代わりに環境性能割が課されるようになりなりました。

ちなみに、カローラスポーツにはハイブリッドが設定されていますが、こちらは購入の翌年度の自動車税が10,000円、購入時の自動車重量税が0円となりますので、ハイブリッドはかなりお得であることが分かります。

続いて、ミドルクラスセダンのBMW・3シリーズレクサス・ISについて比べてみます。

排気量はそれぞれ4気筒・2.0Lターボエンジンを搭載し、BMW・330iは最大出力:258ps(5,000rpm)、最大トルク:400N・m(1,550~4,400rpm)、IS300は最大出力:245ps(5,200~5,800)、最大トルク:350N・m(1,650~4,400rpm)となっています。

それぞれの税額は、330iは自動車税:36,000円、自動車重量税:49,200円、IS300は自動車税36,000円、自動車重量税:49,200円となっており、同じ税額となります。

このように、自動車税は排気量に応じて、自動車重量税は車重に応じてそれぞれ課税されますので、外車(輸入車)だからといって税金が高いと言うことはありません。

自動車重量税とは

自動車重量税は車の車重に応じて課税される税金で、新車登録時と車検時にまとめて支払いますので、新車時は3年分、車検時は2年分まとめて支払います。

自動車重量税の計算方法はシンプルで0.5トンごとに4,100円課税されますので、車重が約1.3トンのゴルフやカローラスポーツは1年間で4,100円×3=12,300円、3年間で36,900円、車重約1.7トンの3シリーズやISは4,100円×4×3年=49,200円となります。

また、自動車重量税は2020年度燃費基準の達成の度合いにより、減税または免税される仕組みです。

燃費基準をプラス10%達成で25%減税、プラス20%で50%減税、プラス30%で50%減税、プラス40%で100減税(免税)となります。

ハイブリッドカーやディーゼルカーの多くが燃費基準を達成していますので、減税もしくは免税の対象となっています。

まとめ

以上、外車(輸入車)の税金についてまとめてみました。

自動車の税金は排気量や車重に応じ課税されるため、外車(輸入車)だからといって税金が高いということは全くありません。

また近年、外車(輸入車)は小さな排気量とターボを組み合わせたダウンサイジング化が進んでおり、国産車よりも先行しています。

例えば、メルセデスベンツ・CクラスのC200は1.5Lエンジンを搭載していますので、ライバルのレクサス・ISやBMW・3シリーズよりも自動車税は割安です。

このように今後、同じスペックでも国産車より税金が安い外車(輸入車)もたくさん登場してくると思います。

合宿免許をお探しの方は合宿免許ムーチョ!

関連記事