輸入車が高い理由

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輸入車の価格の相場
一般的に輸入車は価格が高いといわれていますが、実際に調べてみると確かに割高であることが分かります。
例えば、コンパクトカーのトヨタ・ヤリスは1,395,000円~、ホンダ・フィットは1,558,000円~となっていますが、同サイズのフォルクスワーゲン・ポロは2,599,000円~、MINIは2,670,000円~となっています。
またミドルサイズSUVの場合、レクサス・NXは4,546,000円~ですが、同サイズのメルセデスベンツ・GLCは7,080,000円~、BMX・X3は6,750,000円~、アウディ・Q5は6,810,000円~となっています。
このように輸入車は国産車に比べると明らかに割高であることは間違いありません。
輸入車の価格の高さの特徴
輸入車が国産車に比べて割高である理由は、車内の造りがしっかりしている、走りがしっかりしている、安全装備が充実しているなどがあげられます。
一般的に、ヨーロッパでは日本より長距離走行する機会が多いため、長時間のドライブにも耐えられる、しっかりとしたシートを装着している車が多いといわれています。
特に、コンパクトカーではこの傾向は顕著に見られ、ポロなどのシートは高級車のようにしっかりしています。
一方、日本ではコンパクトカーで長距離のドライブをする人はあまり多くはないので、シートの造りも比較的簡素で、長時間運転すると腰が痛くなることもあります。
次に、走りがしっかりしている点ですが、ヨーロッパは日本よりも速度域が高いため、サスペンションなどを硬めにしたり、ブレーキを強化したり、走行安定性がある車が求められます。
一方、日本は速度行域があまり高くなく、高速道路の最高速度が120km/hですので、走行安定性はそれほど重視されない傾向にあります。
このような走りに関わる部分には比較的コストがかかりますので、輸入車はどうしても価格が高くなってしまいます。
そしてヨーロッパ車は安全装備が比較的充実しており、コンパクトカーでもサイドエアバッグや膝を守るニーエアバッグなどが標準装備されているモデルがたくさんあります。
一方、国産車ではサイドエアバッグがオプションだったり、ニーエアバッグは装着されていなかったりするケースがあります。
こうした安全装備がしっかりしている点も、価格に反映されていると考えられます。
輸入車の魅力
このように、車内の造りがしっかりしている点、走りがしっかりしている点、安全装備が充実している点などが、輸入車の魅力であると言えます。
特にコンパクトカーオーナーで長距離ドライブが多い場合、しっかりとした造りのシートや硬めのサスペンションで安心できる乗り味の輸入車は魅力的です。
長時間運転した場合、国産車よりも疲れにくいため、結果的に安全性の向上にも繋がります。
これはセダンやSUVにも当てはまり、長距離ドライブが多い人は国産車よりも輸入車を選ぶことが多いようです。
また、輸入車には国産車のラインナップにはないモデルがあるのも魅力です。
例えば、フェラーリやランボルギーニなどの3,000万円を超えるような超高級スポーツカーや、走りにこだわったポルシェなどは日本にはファンがたくさんいます。
こうした車の魅力は所有している人にしか理解できませんが、フェラーリやランボルギーニには気持ちの良いエンジン音を奏でる魅力、ポルシェには高速道路やワインディンロードで安心してドライブできる魅力があります。
そして、近年はロールスロイス・カリナンやベントレー・ベンテイガ、ランボルギーニ・ウラカンなど、3,000万円を超える超高級SUVも人気がありますが、このようなモデルは国産車にはないので、富裕層には魅力的です。
まとめ
以上、輸入車が高い理由について紹介してみました。
輸入車は国産車に比べて造りがしっかりしているという特徴があり、これが価格が高い主な理由です。
そして、輸入車オーナーの多くは、こうした造りがしっかりしており走行性能が高い点を魅力に感じているようです。
国産車しか所有したことがない人は、「輸入車は価格が高いだけで性能的には国産車と変わらない」と考えていると思いますが、決してそんなことはありません。
車にあまり興味がない人も、しっかりした走りや運転のしやすさに驚くかもしれませんので、気になる人はぜひ試乗してみてください。