車の乗り出し価格とは?

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乗り出し価格とは?
乗り出し価格とは、車両本体の価格に税金や手数料などを加えた価格のことで、購入者はディーラーなどに乗り出し価格を支払って車を購入します。
車を初めて購入する人の中には、車両本体価格を支払えば車を購入できると考えている人も多いと思いますが、それよりも割高になるので注意が必要です。
乗り出し価格の内訳
乗り出し価格には様々な費用が含まれていますので、それらを紹介します。
車両本体価格
車両本体価格はカタログなどに記載されている価格のことで、この価格にはオプションなどは含まれていません。
メーカー・ディーラーオプション
メーカーオプションとはメーカーに発注するオプションのことで、このオプションを装着した状態で工場から出荷されます。
一方、ディーラーオプションはディーラーで装着するオプションで、ユーザーに納車する前に装着されますが、これらも車両本体価格には含まれていません。
消費税
消費税は車両本体価格とオプションに課税されます。
自動車税
自動車税は自動車の保有に対してかかる税金で、車を購入した月の翌月から翌年の3月までの分を一括で支払いますが、排気量によって税額は決まっています。
また、軽自動車は一律10,800円が課税されます。
自動車重量税
自動車重量税は自動車の重量によって税額が決まっており、車が重くなるにつれて税額も増える仕組みです。
環境性能割
環境性能割りは自動車取得税に変わって創設されたもので、車両本体価格に対して1~3%が課税されますが、燃費が良い車は非課税となります。
自賠責保険料
自賠責保険料は事故を起こしたときのために加入する強制保険で、この保険は任意保険とは違い、必ず加入しなければなりません。
リサイクル料金
リサイクル料金は車を廃車処分するときに必要な費用で、これを車を購入するときにあらかじめ支払うシステムになっています。
一方、廃車処分せずに売却するときには、支払ったリサイクル料金は返金されることになっています。
納車費用
納車費用はディーラーから自宅などに配送するときに必要な費用で、ディーラーで納車する場合は必要ありません。
登録手続き費用
登録手続き費用は、ユーザー名義への登録をディーラーに代行してもらう手数料で、おおよそ3万円程度です。
車庫証明費用
車庫証明費用は車庫証明の取得を代行してもらうための手数料です。
ここで、実際の乗り出し価格を紹介します。
例えば、フォルクスワーゲン・ポロ1.0L Confortlineでオプションを装着しない場合
車両本体価格:2,639,000円(消費税込み)
自動車税:22,900円
自動車重量税:36,900円
環境性能割:0円
自賠責保険料:30,170円
リサイクル料金:12,360円
納車費用+登録手続き費用+車庫証明費用:63,000円
そして、支払額は2,804,330円となります。
一方、レクサスLS 500 Sport 2WDでオプションを装着しない場合
車両本体価格:12,340,000円(消費税込み)
自動車税:57,000円
自動車重量税:61,500円
環境性能割:201,900円
賠責保険料:30,170円
リサイクル料金:15,500円
納車費用+登録手続き費用+車庫証明費用:115,500円
そして、支払額は12,821,570円となります。
ポロようなコンパクトカークラスの場合、車両本体価格から20万円前後の諸費用が必要ですが、レクサスLSのような大型セダンになると、50万円前後に跳ね上がることが分かります。
乗り出し価格を抑えるコツ
乗り出し価格を抑えるためには、まず値引き交渉を行ってできるだけ車両本体価格やオプションの価格を抑えることがあげられます。
購入を考えている車を販売しているディーラーを何店か回って、見積もりを作成してもらった上で交渉を行い、最も安いディーラーで購入するというのが一般的です。
また、輸入車は国産車よりも値引きをする傾向がありますので、おおよその相場を調べた上で頑張って交渉してみましょう。
そのほかに、装着するオプションを絞って支払い価格を抑えたり、フロアマットなどのディーラーオプションはサービスしてもらうように交渉したりしてみましょう。
一方、自動車税などの法定費用は必ず支払う必要がありますが、納車はディーラーで行えば納車費用は削減できますし、車庫証明の取得も自分で行えば車庫証明費用は抑えることができます。
まとめ
以上、乗り出し価格について紹介してみました。
車を購入するときには、車両本体価格以外にも税金や様々な手数料が必要になりますので、乗り出し価格は意外と高価になります。
乗り出し価格を抑える方法はいくつかありますが、最も有効な手段は車両本体価格とオプション価格を可能な限り抑えることです。
複数のディーラーと値引き交渉をして、できるだけ安く購入できるように努力することが大事ですし、オプションも必要なものだけ装着するようにしましょう。